津久田医院

MRワクチン

MRワクチン

MRワクチン第2期接種をお忘れなく!

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今までの、麻しんワクチンと風しんワクチンを混合した生ワクチンです。
1歳から2歳の間に1回、就学前の1年間(保育園の年長組の人)にもう1回、計2回接種します。

この2つの感染症はワクチンの効果により減少していますが、ワクチンの効果は長くは続きません。効果の持続は10年程度といわれています。
このため、今年からワクチンを2回接種することになりました。
(欧米や韓国では一般的に2回接種です。)

第2期接種の目的は、(1)1回の接種で免疫のつかなかった子供達に免疫を与えること、(2)1回の接種で免疫がついたにも関わらず、時間の経過とともに免疫の減衰した子供達に再び刺激を与え、免疫を強固にすること、(3)第1期接種を逃した子供達にもう1度、接種のチャンスを与えることの3点でせす。
2008年第1週から第6週の間に1556例の麻疹患者が発生し、学校閉鎖となった地域もありました。麻疹の流行が本格化するのは春季から夏季にかけてです。対策をとっている冶自体・学校もありますが、3月から4月にかけて流行が更に拡大する可能性が高いと危惧させています。小学校の入学準備として、忘れずに予防接種を受けることが重要です。

2008年4月1日から、麻疹、風疹の定期予防接種の対象が拡大されました。

2008年4月1日から5年間の期限付きで、麻疹と風疹の定期予防接種に第3期と第4期の接種が加わります。これは、麻しんワクチンを1回しか受けていない世代に対しての補足的な2回目の接種です。この接種は、2012年麻疹排除に向け、2007年春に麻疹が流行したことなどを受けて、予防接種を受けたのに免疫を獲得できなかった人や免疫を獲得したが落ちてきている人、接種自体をしていない人に免疫力をつけることで麻疹の流行を抑制することが目的です。

第3期接種
中学校1年生に相当する1年間(4月1日から3月31日)の者
第4期接種
高校3年生に相当する1年間(4月1日から3月31日)の者
第3・4期該当者
平成2年4月2日から平成12年4月1日に生まれた者(一部例外あり)

(出典:国立感染症研究所 感染症情報センター 麻疹)

麻疹・風疹って怖い病気なの?

麻疹や風疹は小児がかかる疾患として考えられているため、感染しても大したことがないと思いがちですが、実は重大な合併症などを引き起こす場合があります。麻疹も風疹も特異的な治療法はなく、対症療法を行います。そのため、ワクチン接種による予防が重要です。

風疹は、症状としては比較的軽症で、予後良好な疾患ですが、妊娠前半期の妊婦が初めて感染すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群(CRS)が高率に出現します。先天異常としては、先天性心疾患、難聴、白内障、網膜症などがあります。麻しんと同様に、ワクチンの接種率を上げて流行を無くすことが重要です。

麻疹は、一般的な症状である発熱や発疹に加え、約30%の患者が合併症を起こすと言われています。合併症には、中耳炎や下痢のほか、肺炎や脳炎といった死に至る危険のあるものもあります。肺炎・脳炎の合併は、年少であるほど死亡率が高くなります。

WHOでは、世界において毎年3,000万人以上の麻疹患者と87.5万人の麻疹による死亡者が発生していると推計しています。この死亡率は、全世界の感染症による死亡数の約6%を占め、単独の病原体としては最大の死亡原因となります。

(出典:国立感染症研究所 感染症情報センター IDWRなど 麻疹の現状と今後の麻疹対策について)

副反応

接種1ヶ月以内に認められた反応は次の通りです。

  • 発熱27.3%(これは風邪などによる発熱も含んでいます)
  • 発疹12.2%
  • 鼻汁9.3%(これは風邪が合併したものと思います)
  • 咳7.8%
  • 注射部位発赤7.3%

等が報告されています。

重大な副反応の報告はありませんが、従来の麻疹、風疹単独ワクチンでは、ショックなどの重大な副作用が報告されていますので、接種後15分間は、院内で過ごして下さい。

ワクチンを打って、元気よく遊びましょう。

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